Last updated on December 24, 2015

エゾノコンギク - 蝦夷野紺菊

Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. yezoensis (Kitam. et H.Hara) Soejima et Mot.Ito

エゾノコンギク全体

近年帰化種に圧され気味のエゾノコンギク

Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Otaru City in Late September, 2014

エゾノコンギク全体

身近に見られる秋の花の一つですね

Canon EOS7D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Shiraoi Town in Early October, 2012

エゾノコンギク全体

花色は淡い紫色が多数派

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Otaru City in Late September, 2015

エゾノコンギク全体

白に近い花色も時折見かけます

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Shiraoi Town in Late September, 2013

エゾノコンギク花

頭花の径は2〜3cmほどでしょうか

Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Sapporo City in Late August, 2009

エゾノコンギク花

筒状花を囲む舌状花は概ね20個以下

Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Sapporo City in Late August, 2009

エゾノコンギク葉

葉は長楕円形で粗い鋸歯を持つことが多い…見づらくてごめんなさい

Canon EOS7D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Shiraoi Town in Early October, 2012

エゾノコンギク全体

葉の形は環境によりかなり多様で同定の手段に使うのは危険かも

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Otaru City in Late September, 2014

エゾノコンギク生育環境

本州以南のノコンギクと形態は連続的で分けるほどの違いはないとの説も

Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Sapporo City in Late August, 2009

蝦夷野紺菊 - エゾノコンギク

- キク科 シオン属 -

日本の野菊を代表する秋の花…という記述が全国を対象にした図鑑等には見受けられますが、
北海道ではユウゼンギクやネバリノギクなどの帰化種に主役を奪われている印象があります。
「葉の大きさや葉の基部がくびれる等、ノコンギクとエゾノコンギクを分けて考える諸説があるが、
エゾノコンギクと同様の形態を示すものはノコンギクにも見られ、その逆もまた同様である。
植物体の大きさに関して北海道産には大きいものがあるが、本州産との間に顕著な違いは見られず、
北へ行くほど大きくなるという多くの植物で見られる現象の範疇を超える特別なサイズの違いはない」
との理由で、いがりまさしさんは著書『日本の野菊』でエゾノコンギクをノコンギクに含める見解です。
ただ『日本の野菊』が出版されたのは2007年で、その後この両種の分類は進展しているのだろうか。
このサイトではエゾノコンギクのまま扱うことにしましたが、今後の知見を注視したいと思います。

【 参考文献 】

Hinoma, A. 2006. FLORA OF HOKKAIDO - Distribution Maps of Vascular Plants in HOKKAIDO, JAPAN.
[ http://www.hinoma.com/maps/plants/m9437pa.gif ] (accessed December 23, 2015).

いがりまさし (2007)『日本の野菊』pp.104-109, 山と渓谷社.

梅沢俊 (2001)『北海道 夏〜秋の花 絵とき検索表III』pp.8-9, エコ・ネットワーク.

梅沢俊 (2004)「北海道・草花の風景5 野生ギクの仲間」faura 5, pp.53-56, ナチュラリー.

梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.296, 北海道大学出版会.

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