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Saussurea kudoana Tatew. et Kitam.
アポイ岳やその周辺の橄欖岩地に特産するヒダカトウヒレン
Canon EOS5D + EF200mm F2.8L II USM
Mt. Apoidake in August, 2012
大きめの根出葉が花期にも概ね存在し上部の茎葉は極端に小さくなります
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Apoidake in August, 2009
頭花は散房状につき全て筒状花で構成されます
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Apoidake in August, 2009
総苞片は8列で先端はとがりますが尾状に伸びません
Canon EOS7D + EF300mm F4L IS USM + EF1.4xII
Mt. Apoidake in August, 2012
地下茎でも増えるようです
Canon EOS5D + EF200mm F2.8L II USM
Mt. Apoidake in August, 2012
環境省RL(2015) 絶滅危惧II類(VU)
【 参考文献 】
Kadota, Y. 1987. A New Variety of Saussurea kudoana Tatewaki et Kitamura (Asteraceae) from Hokkaido, Japan. Memoirs of the National Science Museum, Tokyo 20: 83-90.
清水建美編著 (2014)『増補改訂新版 高山に咲く花』門田裕一監修, p.417, 山と渓谷社.
梅沢俊 (2009)『新版 北海道の高山植物』p.33, 北海道新聞社.
梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.215, 北海道大学出版会.
日高地方の花の名山アポイ岳とその周辺の橄欖岩地に自生する北海道固有種です。
固有種とは言え、絢爛豪華な花が多いアポイ岳ではかなり地味で注目されません。
以前はナガバキタアザミの変種でしたが、根出葉が花期にも枯れず残存すること、
茎葉が上部で急に小さくなり葉柄もないこと、総苞は狭円筒形で総苞片が8列あり、
特に総苞外片は尾状に長く伸びないことなどから、現在は独立種とされています。
道北の蛇紋岩地では、これも固有種で近縁のウリュウトウヒレンが産しますが、
向軸面(葉の表側)が紫を帯びず黄緑色で、水平に伸びる地下茎が特徴だそうです。