Last updated on November 26, 2015

ヒメミクリ - 姫実栗

Sparganium subglobosum Morong

ヒメミクリ全体像

和名の通りミクリの仲間では小型のヒメミクリ

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Tomakomai City in July, 2014

ヒメミクリ全体像

高さは30〜60cmほど

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Tomakomai City in June, 2015

ヒメミクリ花序

花序は分岐しませんが苞葉腋から数本花序が出ることも

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Tomakomai City in July, 2014

ヒメミクリ花序

上部に雄性頭花がつき下部に雌性頭花がつきます

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Tomakomai City in August, 2013

ヒメミクリ雄性頭花

雄性頭花は雄しべが3本1セットつく雄花の集合体

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Tomakomai City in July, 2014

ヒメミクリ雌性頭花

雌性頭花は雌しべを1つ持つ雄花の集合体で柄がないことが特徴

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Tomakomai City in July, 2014

ヒメミクリ葉

葉は幅3〜5mmほど…花がないと同定は難儀

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Tomakomai City in July, 2014

ヒメミクリ生育環境

多年草で抽水植物とのこと

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Tomakomai City in July, 2014

姫実栗 - ヒメミクリ

- ガマ科 ミクリ属 -

環境省RL(2015) 絶滅危惧II類(VU)
北海道RDB(2001) 希少種(R)

花序がスッと伸び、草丈もあまり大きくならず和名の通りめんこいミクリの仲間です。
ミクリのように花序は分岐せず、エゾミクリの雌性頭花にあるような柄はありません。
自生地での個体数は少なくない印象ですが、生育環境そのものが失われつつあります。

【 参考文献 】

Hinoma, A. 2002. FLORA OF HOKKAIDO - Distribution Maps of Vascular Plants in HOKKAIDO, JAPAN. [ http://www.hinoma.com/maps/plants/m4022.gif ] (accessed November 26, 2015).

角野康郎 (2014)『ネイチャーガイド 日本の水草』p.155, 文一総合出版.

角野康郎 (2015)『レッドデータプランツ 増補改訂新版』矢原徹一ほか監修, p.541, 山と渓谷社.

片桐浩司・山崎真実 (2013)「水草だって生きている」,『北海道 水辺の生き物の不思議』川井唯史・中村太士編, pp.126-147, 北海道新聞社.

梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.206, 北海道大学出版会.

吉中弘介 (2014)「エングラーとAPGIII分類体系の科・属の相異一覧」北方山草 30, pp.71-76, 北方山草会.

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