Last updated on March 24, 2016
Campanula lasiocarpa Cham.
まさに桔梗色の花冠が非常に美しいイワギキョウ
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Taisetsu - Akadake in Late August, 2014
土台が小さい割には大きな花を咲かせます
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Taisetsu - Akadake in Mid August, 2009
蕾は綺麗に折りたたまさって(←北海道弁)いますね
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Taisetsu - Hakuundake in Mid August, 2009
花冠の長さは3cm弱ほどで普通は先が5裂
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Taisetsu - Hakuundake in Late August, 2015
花冠裂片の縁や内側に顕著な毛がないのはチシマギキョウとの大きな違い
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Tarumae in Mid August, 2013
萼裂片は線形で刺のような鋸歯があります
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Tarumae in Mid August, 2013
花冠が4裂するものは時折見かけます
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Taisetsu - Akadake in Late August, 2014
白花( f. albiflora )はごく稀に見られます…がこの株は翌年に姿を消していました
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Taisetsu - Akadake in Late August, 2014
白花は萼裂片や茎の色素も抜けていますね
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Taisetsu - Akadake in Late August, 2014
花は横から上を向いて咲く傾向があるようです
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Taisetsu - Akadake in Mid August, 2009
葉は長いもので5cmほどのへら状で縁に突起状の鋸歯が
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Taisetsu - Hakuundake in Late August, 2015
狭被針形のような葉のものもあります
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Tarumae in Mid August, 2013
細長い地下茎が伸びて栄養繁殖もします
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Taisetsu - Akadake in Mid August, 2009
イワギキョウが花期を迎える頃にはチングルマが綿毛をなびかせています
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Taisetsu - Akadake in Mid August, 2009
和名が表す通り岩場や礫地が好みのようですね
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Taisetsu - Koizumidake in Mid August, 2009
【 参考文献 】
Hinoma, A. 2005. FLORA OF HOKKAIDO - Distribution Maps of Vascular Plants in HOKKAIDO, JAPAN.
[ http://www.hinoma.com/maps/plants/m9280.gif ] (accessed March 22, 2016).
清水建美編著 (2014)『増補改訂新版 高山に咲く花』門田裕一監修, pp.366-367, 山と渓谷社.
梅沢俊 (2009)『新版 北海道の高山植物』p.41, 北海道新聞社.
梅沢俊 (2014)『新版 北海道 山の花図鑑 利尻島・礼文島』p.181, 北海道新聞社.
まだ植物に興味が向く前から、この美しい桔梗色の花の存在はしっかり認識していました。
初めて見たのは確かウン十年前に登った羊蹄山の、森林限界を越え岩が目立つ9合目付近。
見事な眺望を堪能すべく岩場に腰を下ろしたすぐ横に、このイワギキョウが咲いていました。
特別珍しい花ではないと理解している今でも、見かけるとつい愛でながら撮ってしまいます。
よく似た同属のチシマギキョウは、5裂した花冠の縁や内側に毛があることが大きな特徴で、
萼片にイワギキョウのような刺状鋸歯はなく、葉も浅い鋸歯がある程度で見分けは容易かと。
白花( f. albiflora )は稀に見られ、目立つせいか何者かによる拉致が後を絶たないようです。