北海道の野生植物では締めを飾る存在のコハマギク
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di Macro
Erimo Town in September, 2012
Last updated on January 22, 2016
Chrysanthemum yezoense Maek.
北海道の野生植物では締めを飾る存在のコハマギク
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di Macro
Erimo Town in September, 2012
低い草丈の割に大振りの花を咲かせる姿はとても愛嬌があります
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Samani Town in October, 2014
頭花は径４cmほどでしょうか
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Samani Town in October, 2014
筒状花の周りを舌状花がぐるっと囲みます
Canon EOS20D + EF24-105mm F4L IS USM
Erimo Town in September, 2008
総苞の外片と中片の先端が揃う…らしい
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Samani Town in October, 2014
多肉質な葉が下部に集まっています
Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Erimo Town in September, 2012
葉は５つに浅〜中裂と言われますが正直様々な印象
Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Erimo Town in September, 2012
ヒダカミセバヤやコモチレンゲなどと共に見られる機会が多いですね
Canon EOS7D + EF50mm F1.4 USM
Samani Town in October, 2014
海辺の岩礁など厳しい環境が主な生育地
Canon EOS7D + EF300mm F4L IS USM + EF1.4xII
Erimo Town in September, 2012
岩の割れ目にそって地下茎を伸ばし群生しています
Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Erimo Town in September, 2012
こんな場所にも…コハマギクにとってはコンクリートも岩礁なのかも
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Samani Town in October, 2014
古びた石垣にも…植物の適応力には驚かされることも多々
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Samani Town in October, 2014
北海道RDB(2001) 希少種(R)
【 参考文献 】
畔上能力・菱山忠三郎・西田尚道 (2013)『増補改訂新版 野に咲く花』林弥栄・門田裕一監修, p.526, 山と渓谷社.
Hinoma, A. 2006. FLORA OF HOKKAIDO - Distribution Maps of Vascular Plants in HOKKAIDO, JAPAN.
[ http://www.hinoma.com/maps/plants/m9547pa.gif ] (accessed January 19, 2016).
いがりまさし (2007)『日本の野菊』pp.42-43, 山と渓谷社.
梅沢俊 (2004)「北海道・草花の風景5 野生ギクの仲間」faura 5, pp.53-56, ナチュラリー.
梅沢俊 (2012)『北の花名山ガイド』pp.204-207, 北海道新聞社.
梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.88, 北海道大学出版会.
北海道の短い花シーズンの最後を飾るに相応しいコハマギク。９月から10月に咲く名花です。
太平洋側にコハマギク、日本海側にピレオギク、そして根室半島と知床半島にチシマコハマギク。
北海道に分布するキク属はこの３種で、いずれも荒波打ち付けるような海岸岩礁が生育環境。
ただしこのコハマギクだけは、アポイ岳や伊達紋別岳などの山でも見られるのがとても不思議。
さらに自生地ではまるで帰化種フランスギク顔負けのように道路脇や防護壁へ進出しています。
海岸沿いの道路やコンクリートなどは、コハマギクにとって岩礁と同じなのかもしれませんね。