Last updated on February 27, 2016
Solidago virgaurea L. subsp. leiocarpa (Benth.) Hultén
高山植物シーズンの終盤を飾るミヤマアキノキリンソウ
Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Mt. Taisetsu - Akadake in August, 2014
ある程度まとまって見られることが多い印象
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Taisetsu - Akadake in August, 2009
もちろんポツンと咲いていることもあります
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Taisetsu - Akadake in August, 2014
頭花は筒状花の周りを舌状花が囲み上部で密につく傾向が
Canon EOS7D + EF300mm F4L IS USM + EF1.4xII
Ukishima Mire in July, 2012
筒状花と舌状花合わせて20個ほどが集まって一つの頭花を構成します
Canon EOS20D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Shokanbetsudake in July, 2009
総苞片は3列で先がとがる傾向
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Taisetsu - Akadake in August, 2014
葉は互生し下部のものには翼のついた長い柄があります
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Taisetsu - Goshikigahara in August, 2015
葉の形は被針形から卵形までかなりバラエティ豊富
Canon EOS20D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Shokanbetsudake in July, 2009
海岸沿いでも見られます…常に強風が吹き付ける襟裳岬では背丈がこぢんまり
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Erimo Town in September, 2012
道東の海岸草原ではやたらと花つきの良いものが多数
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Lake Saroma - Kitami City in September, 2013
まるでボールのような頭花のつき方が印象的…知床半島にて
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Utoro - Shari Town in September, 2013
湿原でも見られますが葉は被針形でひょろりと生長し同種とは思えない姿
Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Bibai City in September, 2013
アキノキリンソウと区別することが難しいものも数多く見られます
Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Mt. Taisetsu - Akadake in August, 2014
「コガネギク」という別名の方が個人的には馴染みがあります
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Taisetsu - Akadake in August, 2009
秋の気配漂う登山道脇の常連です…手前はハイオトギリ
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Taisetsu - Goshikigahara in August, 2015
【 参考文献 】
西沢徹・木下栄一郎・清水建美 (1997) 「白山におけるアキノキリンソウ(広義)の頭花形態の垂直的変異」金沢大学理学部付属植物園年報 20, pp.13-18, 金沢大学理学部付属植物園.
清水建美編著 (2014)『増補改訂新版 高山に咲く花』門田裕一監修, pp.386-387, 山と渓谷社.
梅沢俊 (2001)『北海道 夏〜秋の花 絵とき検索表Ⅲ』pp.16-17, エコ・ネットワーク.
梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.31, 北海道大学出版会.
梅沢俊 (2014)『新版 北海道山の花図鑑 利尻島・礼文島』p.51, 北海道新聞社.
北国の短い夏山シーズン終盤を飾るように、黄金色の花をたわわに咲かせ登山道脇を彩ります。
かつての図鑑などでは「コガネギク(黄金菊)」という和名を選択して掲載されていたものも多く、
まさに“名は体を表す”で、個人的にもコガネギクという名が今でも馴染み深くお気に入りです。
アキノキリンソウの高山型とされますが、両亜種の変異は連続的で区別が難しい場合も多々…。
総苞は広鐘形、総苞片は3列で先が普通とがり、総苞外片の長さは内片の少なくとも1/2以上、
頭花は上部で多数が密につく傾向があり、頭花一つの筒状花と舌状花を合わせた小花は20個ほど…
などがミヤマアキノキリンソウの特徴ですが、あくまでそのような傾向だという参考レベルです。
確かに両極端のものを比べると上記の要素を満たす個体もありますが、明確な線引きは困難かと。
北海道では海岸や低地の湿原でも見られ、高山のものと本当に同種なのか疑うほど姿が異なります。