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Parasenecio delphiniifolius (Siebold et Zucc.) H.Koyama
全国的には“しどけ”などという名の山菜として知られるモミジガサ
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Tomakomai City in Mid August, 2015
北海道では分布が南西部に偏ります
Canon EOS7D + EF50mm F1.4 USM
Niikappu Town in Last August, 2014
5月中旬ではすでにこの姿…独特な葉は一目瞭然
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Hiraga - Hidaka Town in Mid May, 2014
蕾をつけ始める頃にはそれほど目立ちません
Canon EOS5D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Niikappu Town in Last July, 2014
蕾が徐々に白くなると俄然存在感が出てきます
Canon EOS7D + EF50mm F1.4 USM
Niikappu Town in Mid August, 2014
頭花は円錐状につきます
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Niikappu Town in Mid August, 2014
一つの頭花は5つほどの筒状花から構成されます
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Tomakomai City in Mid August, 2015
頭花の総苞は筒状で総苞片は5つあり短毛が散生
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Niikappu Town in Mid August, 2014
何と言っても掌状に5〜7裂する葉が特徴的で和名の由来にも
Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Niikappu Town in Mid August, 2014
北海道でも分布する地域では多く見かける印象
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Niikappu Town in Mid August, 2014
【 参考文献 】
畔上能力・菱山忠三郎・西田尚道 (2013)『増補改訂新版 山に咲く花』門田裕一監修, p.501, 山と渓谷社.
Chen, Y. L., B. Nordenstam and H. Koyama. 2011. Flora of China 20-21: 457, [ http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=250097711 ] (accessed August 26, 2016).
Hinoma, A. 2007. FLORA OF HOKKAIDO - Distribution Maps of Vascular Plants in HOKKAIDO, JAPAN. [ http://www.hinoma.com/maps/plants/m9504.gif ] (accessed September 2, 2016).
北村四郎 (1938)「本邦産カウモリサウ属の分類及び分布」植物分類・地理 7(4), pp.236-251, 日本植物分類学会. doi.org/10.18942/bunruichiri.KJ00002594513
長野県林業総合センターほか (2007)「モミジガサの栽培」[ http://www.pref.nagano.lg.jp/ringyosogo/seika/documents/momiji.pdf ] (参照2016-09-03).
Ohwi, J. 1965. FLORA OF JAPAN in English: 883.
梅沢俊 (2012)『新北海道の花』p.93, 北海道大学出版会.
かの北村四郎博士が「我が國のFloraの代表者の一員たるべき資格がある」と述べられているほど、全国的には馴染み深いであろうモミジガサ Parasenecio delphiniifolius。“しどけ”などの名で山菜としても有名な存在…なのですが、北海道で生まれ育った者にとっては馴染みが薄い植物です。というのも、北海道におけるモミジガサの分布は胆振・日高地方や渡島半島など太平洋側や南西部に限られており、全道的に分布する同属の ミミコウモリ P. kamtschaticus に比べ圧倒的に少数派と言えます。
掌状に裂ける葉、円錐状になる花序という独特の姿は、北海道内での同定は大変容易ですが、本州以南ではテバコモミジガサ P. tebakoensis というよく似た種があり、葉裏の葉脈が著しく隆起すること、モミジガサには見られない根茎を伸ばすことなどの違いがあるようです。