Last updated on March 1, 2016

ノブキ - 野蕗

Adenocaulon himalaicum Edgew.

ノブキ全体像

フキの葉に似ているのでノブキだそうですが…似ていない方に1票

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Toishi in August, 2014

ノブキ全体像

葉は根際に集まり花茎がひょろっと伸びます

Canon EOS5D + EF200mm F2.8L II USM
Shiraoi Town in September, 2012

ノブキ花拡大

頭花はまばらにつき径1cm弱くらいでしょうか

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Sapporo City in August, 2013

ノブキ花拡大

多数の両性花が中心部に集まりその周りを雌花が囲みます

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Hakken in August, 2013

ノブキ近影

次々と花を咲かせるので果実と花が同時に見られます

Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Sapporo City in August, 2009

ノブキ果実

果実は棍棒状で先に腺毛があり動物やヒトの衣服にくっついて運ばれます

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Sapporo City in September, 2014

ノブキ生育環境

地下茎でも増えるらしくまとまって見られることも多い印象

Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Sapporo City in September, 2012

野蕗 - ノブキ

- キク科 ノブキ属 -

春から初夏の華やかさが一段落し、緑一色になった盛夏の林床で地味で目立たない花を咲かせます。
山ほど咲いているので超が付くほどの普通種と言えるのではないかと。道北では少ないようですが。
頭花は中心部に両性花、その周りを雌花が囲みますが、両性花は結実しないらしい…なぜだろう。
結果、周囲の雌花のみ結実し、まるで棍棒のような果実の先にはネバネバした腺毛が密生していて、
動物やヒトの衣服にくっつき種子を少しでも遠くへ運んでもらうという、動けない植物の作戦です。

【 参考文献 】

畔上能力・菱山忠三郎・西田尚道 (2013)『増補改訂新版 山に咲く花』門田裕一監修, p.529, 山と渓谷社.

Hinoma, A. 2005. FLORA OF HOKKAIDO - Distribution Maps of Vascular Plants in HOKKAIDO, JAPAN.
[ http://www.hinoma.com/maps/plants/m9338.gif ] (accessed March 1, 2016).

梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.87, 北海道大学出版会.

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