Last updated on November 8, 2014
Cardiocrinum cordatum (Thunb.) Makino var. glehnii (F.Schmidt) H.Hara
やがて受粉を終えた子房が直立します
Canon EOS20D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Sapporo City in Late July, 2009
花序は茶色になり蒴果が膨らみます
Canon EOS5D + EF24-105mm F4L IS USM
Sapporo City in Early October, 2009
子房は3室なので蒴果は熟すと3つに裂けはじめます
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Hakken in Early October, 2014
覗くと中には翼のついた種子がびっしり
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Sapporo City in Early October, 2009
風などで花茎が揺れると種子がこぼれ落ちます
Canon EOS5D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Sapporo City in Late October, 2014
蒴果1つにつき平均400前後の種子が作られるとのこと
Canon EOS5D + EF300mm F4L IS USM
Sapporo City in Late October, 2009
役割を終えた花茎は来春までオブジェのように残っていることも
Canon EOS7D + EF300mm F4L IS USM + EF1.4xII
Sapporo City in Late January, 2014
葉脈が赤く艶のある春の芽出し、夏の林床ではヒトの背丈ほどになる花茎につける大きな花、
秋には繭のような茶色の蒴果が林立し、役割を終えた花茎がオブジェの如く冬の雪原に立つ。
北海道民…特に道央地方では当たり前のような存在感で、しかも一年を通して見所満載です。
典型的な1回繁殖型多年草で、経年成長を繰り返し6〜8年でやっと開花し一生を終えます。
作られる種子の数は膨大で1つの蒴果あたり400前後。1個体で約2〜15の花をつけるので、
その数たるや…単純計算で1個体あたり約800〜6000個もの種子を散布することになります。
さらに種子による有性繁殖に加え、地下で鱗茎による栄養繁殖をも行うという念の入れよう。
と言うのも実生個体の生存率は低いらしく、保険的な意味で次世代の担い手を残すようです。