雪解け直後に咲きはじめるショウジョウバカマ
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai City in May, 2015
Last updated on December 18, 2015
Helonias orientalis (Thunb.) N.Tanaka
雪解け直後に咲きはじめるショウジョウバカマ
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai City in May, 2015
雪渓が遅くまで残る高山では夏でも見られます
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Taisetsu - Midoridake in July, 2012
なかなかゴツい感じの蕾ですが開花前に雌しべの柱頭だけが飛び出します
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai City in May, 2015
半球形につく数個の花が一斉に開花します
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai City in May, 2015
花被片６枚＆雄しべ６本＆雌しべ１本
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai City in May, 2015
雄性期になると長めの雄しべが飛び出します
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai City in May, 2015
低地に生育するものは赤みが強い花色
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai City in May, 2015
高地に生育するものは青みが強い花色
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Taisetsu - Akadake in June, 2010
受粉が完了し花期終盤になると花色は褐色になり下を向きます
Canon EOS20D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Orofure in June, 2009
タテヤマリンドウの真ん中から花茎が
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai City in May, 2015
１花しかつけないものもありました
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai City in May, 2015
高標高で見るものは平均的に花つきが良い印象
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Taisetsu - Akadake in June, 2010
【 参考文献 】
畔上能力・菱山忠三郎・西田尚道 (2013)『増補改訂新版 山に咲く花』門田裕一監修, p.64, 山と渓谷社.
Hinoma, A. 2007. FLORA OF HOKKAIDO - Distribution Maps of Vascular Plants in HOKKAIDO, JAPAN. [ http://www.hinoma.com/maps/plants/m5546.gif ] (accessed December 16, 2015).
布施静香 (2012)「ショウジョウバカマ属(シュロソウ科)：形態・生態・DNAの情報から見えてくる植物群の姿と分類」,『新しい植物分類学Ｉ』戸部博・田村実編, 日本植物分類学会監修, pp.195-204, 講談社.
河野昭一・増田準三 (2004)「ショウジョウバカマ(ユリ科)」,『植物生活史図鑑Ｉ 春の植物No.1』河野昭一監修, pp.73-80, 北海道大学図書刊行会.
清水建美編著 (2014)『増補改訂新版 高山に咲く花』門田裕一監修, p.19, 山と渓谷社.
辻井達一・橘ヒサ子編著 (2009)『北海道の湿原と植物』p.26, 北海道大学出版会.
梅沢俊 (2009)『新版 北海道の高山植物』p.290, 北海道新聞社.
梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.338, 北海道大学出版会.
北海道では主に高標高の湿原や雪渓跡で見られますが、低標高での分布は少なく、
さらにその中間標高帯ではなかなか見かけないという不思議な分布をしています。
低地の花は赤みが強いのに対し高地の花は青みが強いのはなぜ？北海道だけの特徴？
常緑性多年草で葉はロゼット状につきますが、およそ２年で入れ替わるとのこと。
種子による繁殖に加え、葉先に子株(不定芽)をつけ栄養繁殖するという面白い特性が。
さらに葉先だけではなく葉の主脈や側脈上に子株が複数できることもあるようです。