Last updated on November 27, 2015
Pogonia japonica Rchb.f.
和名の通り朱鷺のような淡い紅色を纏うトキソウ
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Sarobetsu Mire - Horonobe Town in July, 2012
蕾の頃は花色が濃く見えます
Canon EOS7D + EF300mm F4L IS USM + EF1.4xII
Matsuyama Mire in July, 2012
大きな3枚の萼片&少し短い側花弁2枚&先が3裂する唇弁
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Matsuyama Mire in July, 2012
何と言っても唇弁の中裂片にある多数の突起が目立ちますね
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Ukishima Mire in July, 2012
距はありません
Canon EOS7D + EF300mm F4L IS USM + EF1.4xII
Sarobetsu Mire - Horonobe Town in July, 2012
花の基部には葉のような大きい苞があります
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai Mire in June, 2013
茎の中ほどに狭長楕円形の葉が一枚直立気味でついています
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Sarobetsu Mire - Toyotomi Town in July, 2012
地下茎でも増えるのである程度まとまって咲いています
Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Matsuyama Mire in July, 2012
コチャバネセセリが訪花していました
Canon EOS7D + EF300mm F4L IS USM + EF1.4xII
Sarobetsu Mire - Horonobe Town in July, 2012
緑の海のような湿原で文字通り花を添える存在です
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai Mire in June, 2013
環境省RL(2015) 準絶滅危惧(NT)
北海道RDB(2001) 絶滅危急種(Vu)
【 参考文献 】
畔上能力・菱山忠三郎・西田尚道 (2013)『増補改訂新版 野に咲く花』林弥栄・門田裕一監修, p.60, 山と渓谷社.
井上健 (2015)『レッドデータプランツ 増補改訂新版』矢原徹一ほか編, p.494, 山と渓谷社.
日本チョウ類保全協会編 (2012)『フィールドガイド 日本のチョウ』p.293, 誠文堂新光社.
辻井達一・橘ヒサ子編著 (2009)『北海道の湿原と植物』p.28, 北海道大学出版会.
梅沢俊 (1999)『北の花つれづれに』pp.142-143, 共同文化社.
梅沢俊 (2009)『新版 北海道の高山植物』p.282, 北海道新聞社.
梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.291, 北海道大学出版会.
遊川知久 (2015)『日本のラン ハンドブック1低地・低山編』p.13, 文一総合出版.
夏本番を迎えつつある頃に湿原を訪れると、この柔らかな朱鷺色が目に留まります。
普通、湿原のような環境では植生を保護するため当然木道上からの撮影になるので、
どうしても遠かったり他の植物に埋もれたりと、撮りづらさの偏差値は意外と高め。
過去の環境省レッドリストでは絶滅危惧II類でしたが、準絶滅危惧になったようです。
とは言え、湿原環境の悪化に加え目立つ花だけに盗掘被害も相変わらず多いのが残念。