Last updated on December 8, 2015

ウラギク - 浦菊

Tripolium pannonicum (Jacq.) Schur

ウラギク全体

北海道では道東の塩湿地で見られるウラギク

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Notsuke Marsh in Late September, 2013

ウラギク全体

1回稔実性の2年草とのこと

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Notsuke Marsh in Late September, 2013

ウラギク花

たくさんの頭花が散房状につきます

Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Notsuke Marsh in Early October, 2012

ウラギク花

頭花は径2cmほどで筒状花の周りを舌状花が囲みます

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Notsuke Marsh in Late September, 2013

ウラギク&ハナアブ

訪花しているのは…ナミハナアブ?シマハナアブ?わかりません

Canon EOS7D + EF300mm F4L IS USM + EF1.4xII
Notsuke Marsh in Early October, 2012

ウラギク全体

茎葉は広線形の全縁で塩生植物らしく肉厚

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Notsuke Marsh in Late September, 2013

ウラギク全体

花時に根出葉はありません

Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Notsuke Marsh in Early October, 2012

ウラギク生育環境

へら状の根出葉をもった1年目の個体が周囲にたくさん

Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Notsuke Marsh in Early October, 2012

ウラギク生育環境

満潮時には海水に浸かるような場所が住処

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Notsuke Marsh in Late September, 2013

ウラギク群生

北海道から九州まで広く分布しますが自生地は局所的

Canon EOS7D + EF20mm F2.8 USM
Notsuke Marsh in Late September, 2013

ウラギク群生

秋を感じさせないほど活き活きとした群生を見せてくれます

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Notsuke Marsh in Late September, 2013

浦菊 - ウラギク

- キク科 ウラギク属 -

環境省RL(2015) 準絶滅危惧(NT)

満潮時には海水に浸かってしまうような厳しい環境に自生する塩生植物です。
北海道では道東の汽水域で見られ、辺り一面淡い紫苑色に染まる景色は壮観。
昭和62年に天皇皇后両陛下(当時皇太子同妃両殿下)が北海道をご訪問された際、
このウラギクをご覧になり「きれいですね」と何度も述べられていたそうです。
近年、分子系統学の研究により、シオン属からウラギク属として独立しました。

【 参考文献 】

畔上能力・菱山忠三郎・西田尚道 (2013)『増補改訂新版 野に咲く花』林弥栄・門田裕一監修, p.546, 山と渓谷社.

Hinoma, A. 2006. FLORA OF HOKKAIDO - Distribution Maps of Vascular Plants in HOKKAIDO, JAPAN.
[ http://www.hinoma.com/maps/plants/m9475.gif ] (accessed December 4, 2015).

いがりまさし (2007) 『日本の野菊』pp.224-225, 山と渓谷社.

栗田昌輝・近藤憲久 (2008)『自然ガイド 新版 野付・風連・根室』p.45, 北海道新聞社.

梅沢俊 (2004)「北海道・草花の風景5 野生ギクの仲間」faura 5, pp.53-56, ナチュラリー.

梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.297, 北海道大学出版会.

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