Last updated on November 25, 2015
Platanthera tipuloides (L.f.) Lindl. subsp. nipponica (Makino) Murata
周囲と同化してとても撮りづらいコバノトンボソウ
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di Macro
Shizukari Mire in July, 2012
花つきはまばらな印象です
Canon EOS7D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di Macro
Bibai Mire in July, 2013
上萼片と側花弁が兜のような形を作っています
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di Macro
Shizukari Mire in July, 2012
ホソバノキソチドリに比べると苞葉がかなり短め
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di Macro
Shizukari Mire in July, 2012
距は長めで跳ね上がる傾向が
Canon EOS7D + EF300mm F4L IS USM + EF1.4xII
Shizukari Mire in July, 2012
広線形の大きめな葉が一枚つきます
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai Mire in July, 2015
果実は蒴果です
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai Mire in July, 2015
見慣れるとあちこちに咲いているのがわかりますよ
Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Shizukari Mire in July, 2012
【 参考文献 】
畔上能力・菱山忠三郎・西田尚道 (2013)『増補改訂新版 山に咲く花』門田裕一監修, p.119, 山と渓谷社.
辻井達一・橘ヒサ子編著 (2009)『北海道の湿原と植物』p.57, 北海道大学出版会.
梅沢俊 (2009)『新版 北海道の高山植物』p.277, 北海道新聞社.
梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.373, 北海道大学出版会.
同じツレサギソウ属のホソバノキソチドリと外見がよく似ています。
花の距が上向きになるとか、花のつき方がまばらで一方に偏るとか…
いくつか見分け方があるようですが、曖昧なものもあるのが世の常。
個人的にわかりやすいと思うのは苞葉の長さと最も大きな茎葉の印象。
コバノトンボソウの苞葉は、長さがホソバノキソチドリの半分以下で、
最も大きな茎葉はホソバノキソチドリの方が幅広くがっしりしています。
そもそも北海道では、高地に分布しているのがホソバノキソチドリで、
低地ではコバノトンボソウという住み分けができていると思われます。
これで見分けがつかずにポツンと湿原で佇むこともなくなる…かな。