Last updated on February 6, 2016

ノコギリソウ - 鋸草

Achillea alpina L. var. longiligulata H.Hara

ノコギリソウ全体像

北海道ではキタノコギリソウより見かける機会は少ない印象のノコギリソウ

Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Apoidake in August, 2009

ノコギリソウ近影

花色は白に近いものもあれば薄紅色もあります

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Shiraoi Town in September, 2013

ノコギリソウ花拡大

頭花の径は7〜9mmほどでキタノコギリソウよりも若干小さめ

Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Apoidake in August, 2009

ノコギリソウ花拡大

5〜7個ある舌状花が筒状花を囲んでいます

Canon EOS7D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Shiraoi Town in October, 2012

ノコギリソウ茎葉

葉は羽状に深〜中裂し基部に鋸歯縁の葉片があり茎を少し抱きます

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Shiraoi Town in September, 2013

ノコギリソウ近影

キタノコギリソウと並んで咲いていたら果たして区別できるだろうか…

Canon EOS7D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Shiraoi Town in October, 2012

鋸草 - ノコギリソウ

- キク科 ノコギリソウ属 -

何と言ってもキタノコギリソウとよく似ていて、並んでいたら区別できるか自信がありません。
識別点を挙げると、本種は頭花の径が小さめで、葉は羽状に深〜中裂(2回羽状ではない)します。
ただしキタノコギリソウの葉は変異が多いので、頭花の大きさを当てにする方がまだマシかも。
実物を見ると、何となくノコギリソウの頭花は小さいかなぁ…という印象は確かに感じますね。
正確には舌状花の枚数が少なく、その長さも短いので、結果的に頭花の径が小さいということ。
キタノコギリソウは海辺に、ノコギリソウは山地に多いという生育環境も重要なファクターです。

【 参考文献 】

畔上能力・菱山忠三郎・西田尚道 (2013)『増補改訂新版 山に咲く花』門田裕一監修, p.498, 山と渓谷社.

梅沢俊 (2001)『北海道 夏〜秋の花 絵とき検索表III』pp.6-7, エコ・ネットワーク.

梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.85, 北海道大学出版会.

梅沢俊 (2014)『新版 北海道山の花図鑑 利尻島・礼文島』p.160, 北海道新聞社.

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