Last updated on March 10, 2016
Eupatorium glehnii F.Schmidt ex Trautv.
4枚の葉が輪生するからヨツバヒヨドリという和名ですが…
Canon EOS20D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Ebetsu City in July, 2009
輪生する葉の枚数は様々…3枚輪生は比較的多い気がする
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai City in August, 2015
同一個体で輪生する葉数が違うものもあります
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Yubaridake in August, 2012
葉形は被針形〜長楕円形で縁に重鋸歯があり短い柄を持つ傾向
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai City in August, 2015
楕円形のものもあります
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Sapporo City in August, 2013
葉に切れ込みが入るものも…形態は本当に多様なのです
Canon EOS20D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Ebetsu City in July, 2009
蕾の頃から存在感があります…これは標準的な形態のヨツバヒヨドリかと
Canon EOS20D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Sapporo City in July, 2009
花序は散房状で赤みを帯びることが多い…これは5枚の葉が輪生していました
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Yubaridake in August, 2012
花は筒状花のみで花柱が飛び出し2裂して目立ちます
Canon EOS20D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Ebetsu City in July, 2009
花冠は先が浅く5裂&総苞片に毛がなく長さは5mmほど
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Bibai City in July, 2015
白に近い花も多いです…クジャクチョウが訪花
Canon EOS20D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Sapporo City in July, 2009
茎は上部でよく分岐します
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Sapporo City in August, 2013
これはまるでサワヒヨドリのような雰囲気でしたが…やはりヨツバヒヨドリかと
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Shiraoi Town in September, 2013
ある程度まとまって見られることが多いですね
Canon EOS20D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Ebetsu City in July, 2009
【 参考文献 】
畔上能力・菱山忠三郎・西田尚道 (2013)『増補改訂新版 山に咲く花』門田裕一監修, p.542, 山と渓谷社.
村田源・小山博滋 (1982)「日本産ヒヨドリバナ属の再検討」植物分類・地理 33, pp.282-301, 日本植物分類学会.
梅沢俊 (2001)『北海道 夏〜秋の花 絵とき検索表III』p.21, エコ・ネットワーク.
梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.217, 北海道大学出版会.
北海道では低地の路肩でも見られる普通種で、ヒヨドリバナより見かける機会は多いかと。
4枚の葉が輪生しますが、3枚や5枚のもの、節がずれて互生に見えるものまであります。
葉は被針形から長楕円形のものが多いですが、楕円形や稀に大きな切れ込みが入るものも。
花は赤みを帯びるものが多い傾向がありますが、白に近い花もこれまた多く見かけます。
とにかく形態的な幅が広く、標準的なものを見つける方が大変…などと思ってしまいます。
個体差とするにはあまりにも違いが大きいので、おそらく雑種由来のものも多いのでしょう。
いずれにせよ…この花が咲き終わる頃に夏の暑さは翳りを見せ、秋の気配が濃厚になります。