Last updated on August 16, 2016
Carpesium divaricatum Siebold et Zucc. var. matsuei (Tatew. et Kitam.) Kitam.
ノッポロガンクビソウの“ノッポロ”は札幌市と隣接する江別市にある地名
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Yubaridake in Late August, 2012
道東や道北ではあまり見かけない印象(※個人の感想です)
Canon EOS7D + COSINA Carl Zeiss Planar T* 1,4/50
Mt. Teine in Mid August, 2016
花は上部の枝に頂生しています
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Ebetsu City in Early August, 2013
頭花は筒状花のみからなり葉状の苞が目立っています
Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Yubaridake in Early September, 2012
葉柄に明瞭な翼がないことがミヤマヤブタバコとの相違点
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Teine in Mid August, 2016
茎に開出毛はなく屈毛が密生することも大きな特徴
Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Teine in Mid August, 2016
時折小規模な群生に出会うこともあります
Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Mt. Yubaridake in Early September, 2012
【 参考文献 】
畔上能力・菱山忠三郎・西田尚道 (2013)『増補改訂新版 山に咲く花』門田裕一監修, pp.524-525, 山と渓谷社.
梅沢俊 (2001)『北海道 夏〜秋の花 絵とき検索表III』pp.10-11, エコ・ネットワーク.
梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.16, 北海道大学出版会.
北海道では南西部に多く分布する印象があり、果実期を迎えつつある ハエドクソウ Phryma leptostachya subsp. asiatica やミズヒキ Persicaria filiformis などと混じるように晩夏の登山道でよく見かけます。華やかな花が少ない時期なので、地味ながらも存在感があります。
同時期に見られる ミヤマヤブタバコ C. triste と大変良く似ており分布域も重なりますが、ノッポロガンクビソウは茎の中部から下部につく葉の柄には明瞭な翼とならないことが大きな特徴です。ただし中間的なものも時折見られ、個体差なのか両種の交雑種なのか、はっきりしたことは不明です。ミヤマヤブタバコの茎の下部には開出毛が多く見られますが、ノッポロガンクビソウは屈毛のみで開出毛は見られません。個人的感想ですが、この開出毛の有無の方が両種の大きな違いなのではないかと思います。ちなみに全体像は コヤブタバコ C. cernuum にも似ていますが、ノッポロガンクビソウの頭花は径が明らかに小さめで見分けは容易ではないかと思います。